前回、洗面台の蛇口からポタポタをするのを水栓コマの交換で直しました。またポタポタするようになってきたので蛇口ごと変えることにしました。
我が家の蛇口は約40年ほど年季の入った蛇口です。ここまで古くなると部品交換をしてもポタポタ水滴が垂れてきてくる事もあります。潔く蛇口本体を交換します。
ツーハンドル混合栓の交換
交換する蛇口=水栓を決める
まず新品の蛇口を購入します。一般的に「蛇口」と言っていますが部材の名称は「水栓」が使われています。厳密には違いはあると思いますが「蛇口」=『水栓』の認識でいいです。新しい部材を探すときは水栓で検索します。
購入する水栓を決めるのにあたりチェックすること
水栓には色々な種類、多くのメーカーが存在します。DIYで交換するにあたり必要なチェックポイントを紹介いたします。
水栓をDIYで交換するなら同じメーカー・取付穴種類・排水栓タイプに交換するのが安全です。
メーカー
国内の大手メーカーは「TOTO」「LIXIL」「KVK」「SANEI」「KAKUDAI」なります。
水栓の何処かにメーカー名と品番が記載されています。国内の大手メーカーなら問い合わせで品番を伝えると交換できる水栓と必要なパーツを教えてくれます。品番がわからなくても特徴を伝えると調べてくれます。またパーツを手に入れやすいのでDIYで修理できます。同じメーカーにするのが一番安全です。ただし国内の大手メーカー品なら別メーカーに変えても比較的サイズが合わないなどの問題は起こりにくいと思います。排水栓がポップアップ式の場合は同じメーカーにしましょう。
取付穴種類
洗面台の水栓を取り付ける穴の数が1つか2つか確認します。
取付穴が1つなのが「ワンホールタイプ」取付穴が2つなのが「ツーホールタイプ」になります。取付穴の数が違うので種類を間違えると取付できません。
「ワンホールタイプ」の水栓の取付け穴は各洗面台メーカーで規格が統一されており原則的にФ35mm(+1 -2mm)となります。
※排水栓がポップアップ棒用の穴位置はメーカーによって異なる為、同一メーカーの水栓で交換する方が良いです。
「ツーホールタイプ」の穴と穴の距離(取付ピッチ)は各メーカー共通の規格で全て洗面台用102mmになります。
排水栓の操作棒の種類
洗面ボウルに水を貯めるための排水栓の操作棒の種類を確認します。種類を変えることはほぼできないので同じ種類の排水栓タイプにする。
「ポップアップ式」「ワンプッシュ式」「ゴム栓式」の種類があります。
「ポップアップ式」ポップアップ棒を押すと排水栓が開き、引くと閉じるタイプ
「ワンプッシュ式」ポップアップ棒を一度押すと洗面器の排水栓が開き、再度押すと閉じるタイプ
「ゴム栓式」ゴム栓で排水を閉じるタイプ
チェックリストを踏まえて水栓を購入しました。交換が比較的に簡単な「ツーホールタイプ」の「ゴム栓式」になります。あとはハンドルの種類を決めるだけです。
ハンドルの種類
「シングルレバー混合栓」と「ツーハンドル混合栓」があります。ツーハンドルをシングルレバーに変えることは可能です。
「シングルレバー混合栓」1つのハンドル操作で吐水・止水ができます。今時はシングルレバーが主流です。
「ツーハンドル混合栓」2つのハンドルで温度と流量を調節する湯水混合栓です。古いタイプのハンドルになります。
今時のシングルレバーに変えるの?
変えようか悩んだけど既存品と同じツーハンドル混合栓にすることにしたよ。理由はツーハンドルの方が本体価格も交換部品も安価なのと、そのうち洗面台自体を交換するかもしれないので安く済む方にしました。シングルレバーのカートリッジの値段はそこそこします。
【ツーハンドル混合栓の主な交換部品】
ツーハンドル混合栓の蛇口から水漏れする場合は【スピンドル】・【水栓コマ】という部品交換をすると直ります。
【部品の値段】
【スピンドル】1個600円〜700円程度
【水栓コマ】1個200〜300円程度
【袋ナット+スピンドル+水栓コマセット】1個1,000円〜1,200円程度
部品交換やり方を紹介します。
蛇口に交換に必要な道具
- 新しい蛇口(LIXIL 2ハンドル混合水栓(ゴム栓式) LF-275A-G-U)
- 水栓スパナ(適応ナット対辺:15・17・21・23・26mm)
- バケツ(止水栓を閉めるので水を用意しておく)
- 雑巾(水も漏れ用)
- ブラシ(掃除用)
- ライト(暗くて手元が見えない場合)
なるべく家にある道具や物を使って直していきます。道具は古いものが多いです。水栓スパナは立水栓取付レンチの方が作業しやすいです。
蛇口の交換の手順
外の止水栓を閉める
外の止水栓の場所
外の水道メーターボックス内に止水栓(元栓)あります、今回の作業は外に止水栓(元栓)も止めて作業します。次に洗面所下の止水栓も止めます。
洗面所下の止水栓の閉める
止水栓の蛇口を時計回りにひねると水が止まります。しばらく動かしてないと固まって手では回せなくなっている場合もあります。
止水栓回らない場合
手で回らない時はプライヤを使って回します。
そのままだと傷が付き、滑るのでタオルで覆ってからプライヤで挟んで時計回りに力を入れます。少しでも回れば十分です。
工具を使っても回らないければ無理に回すのは諦めてプロの業者を呼びましょう。壊れてしまったら修理代が高くなります。
手の力で回せる範囲で止水栓を閉めます。
配水管と水栓(蛇口)を繋いでいる金具を外す
止水栓は閉めていますが配水管等に水が溜まっている可能性があります。タオルを敷いておきます。
手元が暗いくて見えずらいのでライトを使用した方が良いです。
配水管と水栓(蛇口)を結合している金具は洗面下の奥にあります。
配水管と水栓(蛇口)を外す為にナット等の金具を外していきます。
水栓スパナを使用します。この形の水栓スパナは回す場所が狭いので、なかなか回せません。金具を外すのに時間がかかります。水栓スパナは立水栓取付レンチの方が効率が良いです。
水栓スパナでナットを手で回せるぐらいにナットを外します。
水栓スパナでナットを手で回せるぐらいにボトルを外します。
ゴムパッキンは手で外します。
金具を全て外しました。
反対側の金具も全て外します。
古い水栓(蛇口)を外す
水栓(蛇口)を引っ張り上げれば取れるはずですが、、、、。簡単には外れません。
両方のハンドルを掴んで、上下左右に揺らしながら上に引っ張り上げて徐々に外していきます。
配水管から水栓(蛇口)が外れました。
配水管が錆びてました。
反対側の配水管も錆びてました。
外した古い部品です。汚れと錆が酷いです。
錆とりをする
配水管が錆びていると思ってなかったので、交換用の配水管を用意していません。応急処置で錆を取ることにしました。
配水管の錆が酷いので取り外して錆を取ります。
水栓スパナでボルトを外して、配水管を取ります。
錆とりシートを使って錆を取ります。
大きな錆を取りました。
洗面台も錆が酷いので錆を取ります。
錆び取りシートで錆を取ります。
錆を取ってバケツの水で綺麗に拭き取ります。
新しい水栓(蛇口)に入れ替える
新しい水栓(蛇口)を用意します。
新しい水栓(蛇口)には取付金具が付いています。金具を順番に外して、外した順に配水管に付けておきます。
配水管に金具を順に付けておきます。
配水管を元の位置に取り付けます。
新しい水栓(蛇口)の穴に合わせながら下の配水管に差し込みます。
新しい水栓(蛇口)が配水管と繋がりました。
新しい水栓(蛇口)が配水管と繋がったので配水管に付けていた金具を順に取り付けていきます。
水栓スパナで金具を順に閉めていきいます。地道に閉めていくので結構時間が掛かります。夏場だったので汗をかきました。
全て閉め終わりました。入れ替え完了です。水が正常に出るかチェックしていきます。
水が出るか確認をする
交換がようやく終わり、いよいよ水が正常に出るか確認します。
水が出るかチェックする為に外の止水栓を開けます。
外の止水栓を開けたら、洗面台の下の止水栓を開けます。
蛇口を開けて水が出るか確認します。水を流しぱなしにして洗面所下の配水管・排水管パイプから水漏れがしていないかも確認します。水の出も、水漏れも問題ない様子です。
次は水を溜めてみます。溜めた水を一気に流して洗面所下の排水管パイプから水漏れがしていないか確認します。、、、水漏れが発生。
溜めた水を一気に流したら洗面所下の排水管パイプから水漏れが発生。水を流しっぱなしの時は水漏れはしませんでした。次回直すことにしてとりあえず応急処置をして水漏れをしないようにします。
応急処置をして水漏れをしないようにします。今あるもので応急処置をするしかないのでビニールテープを巻いて水漏れを防ぎます。ビニールテープはテンションをかけて隙間ができないようにきつく巻いていきます。この処置で水漏れは無くなりました。
これで蛇口の交換作業は終わりになります。配水管の酷い錆、排水管パイプの水漏れは予想外でした。今回は応急処置で済ましましたが、近いうちにちゃんと直します。
追加修理
床の保護・洗面裏の錆止め
水漏れの影響で床板が弱くなっていました。これ以上床板が悪くならないようにします。あと洗面裏に錆があったので錆が広がらないように錆止めをします。
床板が水漏れの影響で真ん中あたりが、押すと柔らかくなっていたのでこのままだと底が抜ける感じです。塗装も剥げています。これ以上水に濡れないようにするのと強度を上げる為にPPシートを敷きます。
PPシートを用意します。
真ん中にパイプがあるのでパイプ部分を切り抜きます。
カッターで切り抜きます。
切り抜いたPPシートをスライドさせて敷きます。
PPシートが綺麗にハマりました。これで床板は保護されました。保護はしましたが床板は弱くなっているので真ん中あたりは重たいものを置かないようにします。
次は洗面裏の錆とめをします。
何故か洗面裏に錆があったので錆止めをします。が必要ないかもしれませんが穴が開いたら大変なので処理をします。
錆を取るのが面倒なので錆に直接塗るだけで錆止め効果がある転換剤を塗ります。
綿棒で塗っていきます。塗ったところは黒く変わります。見えない場所なのでこのままにします。
棚を戻して終了です。
感想・評価
簡単ではありません。時間をかければ出来なくはないのですがそこそこ大変です。また水を止めるので交換中は他の水作業ができなくなります。正直なところ予算があるなら業者さんに頼むか洗面台を変える方が良いかな。
項目 | 目安 | |
---|---|---|
DIY難易度 | 難しい | |
大変度合い | そこそこ大変 | |
時間 | 4時間程度 | |
コスト | 材料10,000円程度(工具別) |
DIYするにあたり4項目の目安をつけました。私は女子で小柄で力がなく不器用です。DIYは好きですが得意ではありません。初めてDIYする人の参考になれば幸いです。
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